クラウド連携ソリューションの事例紹介

Z.com cloud インタビュー

タクトシステムズが新たに展開するクラウド連携ソリューションのプラットフォームとして、Z.com Cloudを採用

独立系のソフトハウスとして、今年で創業30年を迎えたタクトシステムズ株式会社。
今回は、「Z.com Cloud」で稼動する独自ソリューションとして提供を開始したTAKT名寄せサービス「TAKBOZU」と、2016年7月から提供を開始する登下校見守りサービス「ちゃいるどガードマン」(児童の見守りと校務支援サービス)について、タクトシステムズ株式会社執行役員ソリューション事業部事業部長の松野剛氏、同社ソリューション事業部シニアコンサルタントの森本伸夫氏、同社ソリューション事業部ソリューション推進部の遠山恭平氏にお話を伺いました。

システム開発とソリューション提供が事業の2本柱

ーシステム開発とソリューション提供それぞれについての事業内容と御社の強みを教えてください。

松野:システム開発としては、30年間で積み上げられてきた豊富な開発技術を中核に、様々な業種のアプリケーション開発を手掛けています。物流、生保、ライフサイエンス、製造業の大手企業をお客様とし、intra-martやUniface、Java、.netなどのフレームワークを活用して基幹系のアプリケーションを開発しています。
ソリューション提供としては、ERP(会計、販売)、CRM(SFDC、kintone)、グローバルサイトのCMS(Tridion)などの導入の他に、独自ソリューションとして提供する、臨床試験支援サービスやクラウドHub(TAKHUB)、そして今回ご紹介する「TAKBOZU」、「ちゃいるどガードマン」があります。
また当社の強みは、14プロセス(管理系・開発系・支援系)でCMMI(Capability Maturity Model Integration)レベル3を達成した高品質なシステム提供、TOC(Theory Of Constraints)に基づいた納期短縮、そして全技術者の25%がPMP資格取得者という豊富な人材により、安定したプロジェクトマネジメントが行えることです。

タクトシステムズ株式会社執行役員ソリューション事業部事業部長松野剛

営業部門、マーケティング部門を支えるTAKBOZU

タクトシステムズ株式会社ソリューション事業部シニアコンサルタント森本伸夫

ーTAKBOZUとはどのようなサービスなのでしょうか。

森本:近年、企業では営業活動をより効率的に行うために、MAツールなどのデジタルマーケティングからCRMツールでの顧客管理を取り入れています。
これにより、現場では複数の営業担当により入力されたリストや外部から購入した名簿のクレンジング作業に追われています。

しかし時間と手間の問題も有り精度が担保されず、ダイレクトメール送付やテレマーケティングの不手際などが生じると、結果としてお客様への信頼や願客満足度の低下を招きかねません。

そこで必要になるのが、名寄せです。
TAKBOZUは、大量に蓄積された顧客データの名寄せを迅速に行うことができるサービスです。

ー名寄せとは具体的にどういったことをするのですか。

森本:「(株)」と「株式会社」の混在や、数字やアルファベットの全角・半角が統一されてなかったり、氏名の間にスペースがあったりなかったりすると、同じお客様なのに複数のレコードが登録されてしまうことになります。
そこで、顧客データベースに保存されているデータの中から、重複や誤記、表記の揺れなどを探し出し、削除、修正、正規化などを行ってデータの品質を高めます。
このような処理はデータクレンジングと呼ばれ、データクレンジングによって表記が統一されたデータから、同一顧客と思われるデータを探し出すことを名寄せと呼びます。

図1:Z.comを利用したTAKBOZUのデータの流れ

Z.comを利用したTAKBOZUのデータの流れ

ーTAKBOZUのサービの中でZ.com Cloudはどのように活用されていますか。

松野:TAKBOZUの実行例として、まずお客様が名寄せ対象となるkintoneアプリを登録します。
登録されたアプリに格納されている顧客データをTAKBOZUで抽出し、データクレンジングを行います。
データクレンジングの結果、不正データを表示して反映の可否を確認した後、名寄せが終了したデータを元のkintoneアプリに書き込みます。
この際、お客様はZ.com Cloudを使ってプライベートクラウド上に顧客データを登録します。
そして、名寄せが終了したデータを元のkintoneアプリに書き込むところまでがZ.com Cloudのクラウドネットワークの上で処理されます。

 

したがって、お客様ごとにプライベートのクラウドネットワークが作られます。 近日中にはkintoneだけでなく、他のクラウドサービスやRDBMSなど、いろいろな形式のデータにも対応できるようにしていきたいと思っています。

保護者と学校現場を支援する、登下校見守りサービス「ちゃいるどガードマン」

ー7月からサービスの開始を予定しているちゃいるどガードマンについてください。

松野:ちゃいるどガードマンは、登下校メールや健康観察といった児童の見守りから、出席管理や児童の健康管理といった学校現場を支援するクラウドサービスで、もともと中小企業庁が公募した「平成26年度補正ものづくり・商業・サービス革新補助金」で採択された事業です。 児童にRFIDのカードを持たせることで、登校及び下校時に保護者ヘメールが配信されます。 これによって保護者はお子さんの行動を把握することができ、安心です。

 

また、児童の出席管理もクラウド上で行うことができるため、時間や形式にとらわれることなく学校と家庭の連携が可能となります。 登下校情報や出欠連絡は出席管理システムと連動しているので、ある児童が欠席の連絡がないのに登校していない、あるいは登校しているのに教室にいないなどといったことがすぐに把握でき、緊急事態が発生した場合にも迅速な対応が可能となるのです。

ーその他の機能と今後について教えてください。

松野:出席管理以外にも、健康管理観察簿などをはじめとする校務に児童の情報を反映することで学校内外での問題発生を防ぎます。また、オプションとしてGPSを利用した通学路見守り機能を使えば、保護者は自分のお子さんがどこにいるかを即座に知ることができます。これら様々な機能を備えたちゃいるどガードマン開発に際しては、ある九州の小学校にお力添えをいただき先生方に直接ご意見を伺ってまいりました。来月からは実際にその学校にて導入し、実証を重ねながら機能増強を進めています。
また、今後このソリューションは全国の自治体に向けた展開を考えています。
今後増えていくであろう様々なクラウドサービスとの連携も可能になっており、エコシステム上のクラウドハブを目指したいと考えています。

図2:ちゃいるどガードマンによる画面例

ちゃいるどガードマンによる画面例

Z.com Cloudの活用が事業成功の鍵

ー独自ソリューションを展開するにあたりZ.com Cloudを採用したのはなぜですか。

松野:Z.com Cloudを採用した理由は、競争力のある価格とストレージに高速なSSDを採用していることです。
最終的に、お客様に安価にソリューションを提供するためには、インフラにも高いコストパフォーマンスが必要になります。

 

森本:Z.com Cloudを選んだ理由は、他にもハードウェアのアーキテクチャが信用できると思ったからです。
実はZ.com Cloudを導入する前に、GMOインターネットのクラウドサービスを利用されている企業からもご紹介をいただました。 その方は、個人的に私が大変信頼をしている方ということもありましたが、実際お話を聞き稼動するシステムを見た時に、素晴らしいと感動しました。 巷ではパフォーマンスを上げるために高速なCPUを大量に使用したり大量のメモリを積んだことを自慢するシステムがありますが、それはあまり意味がないと思っています。
一方、Z.com CloudはシステムのボトルネックをSSDで解消しようとしています。 そのアーキテクチャこそが、ハードウェアの側面からクラウドに必要なのはなにかを熟知したエンジニアが構築したシステムの証しであると感じました。

ー実際にZ.com Cloudをセットアップした時の印象はどうでしたか

遠山:Z.com Cloudを使い始めるにあたっては、それが初めてのクラウドシステムのセットアップとなる自分が担当したのですが、とにかく簡単でした。
これまでにセットアップしてきたプラットフォームの中には、アプリケーション間の相性が良くなくて苦労したものもありましたので、Z.com Cloudの導入前にもそのことが課題になると思っていました。
ところが、あまりにもあっけなくセットアップできたので逆に何も印象に残っていないほどです。 その後の構築・運用に際してもトラブルなく、何の不満も不安も抱いておりません。
エンジニアがの業務に集中できる、ストレスフリーなインフラはZ.com Cloudの魅力のひとつかもしれません。

タクトシステムズ株式会社ソリューション事業部ソリューション推進部遠山恭平

ー最後に、タクトシステムズでZ.comを活用する今後の展開を教えてください。

松野:当社では今後、現在オンプレミス製品として開発し提供しているVisiSOX(業務の見得る化)、VisiAdjustor(交通事故査定調書作成ツール)のDaaS(Desktop-as-a-Service)インフラでの展開を予定していますが、このようなオンプレミスや個別のクラウドで実施していたビジネスをZ.com Cloudのインフラに集中させ、クラウドサービス事業を強力に推進することで、もともとの強みであったパッケージビジネスをより強化していきたいと考えています。 さらに、GMOインターネットの持つネットワークやプロモーションカにも期待しております。ちゃいるどガードマンを全国の自治体に展開するにあたっては、当社だけでは難しいと思っています。そういった部分でも、今後はより強固なパートナーシップを深めていければと思っています。 タクトシステムズ株式会社エントランスにて集合写真

文中の所属・役職は2016年8月当時のものです。

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